4/19/2014

博士課程で一番必要なのは好奇心?

日本で修士課程にいた時の話ですが、ある先生に「PhD取るのに一番大事なものは何ですか。」と聞いたらcuriosityと言われまして、その当時は頭の良さとかそういうものじゃないんだーと思っていたわけですが、その好奇心というものが如何に大事かひしひしと感じている今日このごろです。

一ヶ月ほど前に博士課程ではひとつの領域で世界トップの知識の深さを持っていないといけないという記事を書きました。


そのとてつもない深い知識を得るために実験をしたり色々考えたりするためには相応のモチベーションが必要になりますが、このモチベーションがどこから来ているかというと好奇心が一番大きいのではないかと思います。博士課程の人の中にはエネルギー問題を解決するとかそういう大きな夢がモチベーションとなっている人もいるかもしれません。ですが、研究は少しずつしか進まないので10年20年かかるような夢だけでモチベーションを維持できるとは到底思えないので、実際のところは好奇心が一番の原動力になっているのではないかと思います。

一時期研究のモチベーションを失いかけていた時期があります。その時は夢というわけではありませんが最終目標を自分のテーマからちょっと遠いところに作っていたように思います。例えば研究で新しくできたデバイス、新発見の現象、新しい材料などは実用化されるまでに数年から数十年かかることがよくあります。もしかしたらそこまで魅力的な特性がないと実用化する動きも怒らないかもしれません。大学の研究では世界で初のことをやっていてもそれが社会に役立つにはとてつもない時間がかかることはよくあるので、製品化とか実用化を目指して研究しているだけではなかなかモチベーションが維持できなかったりします。

モチベーションが下がっていた理由はもうひとつあって、ひたすら実験で試行錯誤を繰り返していたことが挙げられます。ただ単に実験を繰り返していると刺激がないんですよね。実験が上手く行った時は嬉しいですけど数ヶ月デバイスができないことなんかもあるので実験だけではモチベーションは維持できない。それよりも面白い論文を読んで色々アイデアを考えたり、他の学生・ポスドクと議論するときに刺激を受けたほうがモチベーションが上がったりするんだけど、これって、好奇心を刺激してるからなんだろうなと最近思っています。

自分の悪い癖で、ある程度深いところまで考えたりすると満足してしまうことがよくあります。これは博士課程としてはあまりよくないことで、もっと深く、誰よりも深く考えないと良いアイデアが出てこなかったり特定分野で俺より知ってる人はいないと言えるくらいの知識は身につかない。その領域に達するのにも好奇心が一番必要ではないか。もっと自分の中の好奇心を刺激することが最近の自分に足りなかったと反省している次第です。

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