3/19/2014

博士課程に必要な思考の深さ

ちきりんの著作に採用基準という本があるんだが、その中にコンサルタントに向いてるのはどういう人かという話が書いてあった気がする(うろ覚えなので情報が正確かは分からない)。コンサルタントというのは目の前の問題に対して如何に深く考えて解決法を導き出すかが重要で、ひとつのことに対してひたすら考え抜くことが出来る人がコンサルタントになるべきだということが書いてあったと思う。

別に自分がコンサルタントになりたいからこういう話をしてるんじゃなくて、博士課程にいる身としてはこの「ひとつの問題に対してひたすら考え抜く」というのが必要だなと最近思うようになったんですよね。



自分が考える博士号に必要な条件というのは大きく分けて2点あって、ひとつは「課題創出、提案、仮説、実証、考察、発表という研究の一連のサイクルを一人でできるようになること」。もうひとつは「何かの分野で世界一になること」。

何かの分野で世界一になるというのはこの分野・テーマだったら自分が世界一の成果を持っているとか誰にも負けないくらいの知識を持っているということなんだけど、一時期話題になった以下の図が分かりやすい。円全体が人類の知識の量で、色のついた部分が博士課程の学生が持っている知識を示してる。

The illustrated guide to a Ph.D.
http://matt.might.net/articles/phd-school-in-pictures/










(図に関しては上記サイトから引用)

PhDというのはとても狭い特定の分野ではあるがとてつもなく深い知識を持っていなければならない。確かこの図を見た時は修士課程に在籍していて「ふーん、まーこういうことだよねー。」くらいの感想しか持たなかったんだけど、博士課程をやるうちにこれがどのくらい大変なことかというのが少しずつ分かってきた。

まず、どこかひとつの分野で飛び抜けるとしても、学術的に重要でないテーマで世界一になってもあまり意味が無い。マイナーであればある程オリジナリティは出やすいが、誰からも注目されない様なことや将来的に広がりのなさそうな分野を攻めても果たしてそれが役に立つのか、卒業後の職があるのかわからない。競争の激しい分野を選ばなければいけないわけではないが、解決したらインパクトの大きいようなテーマを選んで、その分野で何かひとつでも秀でていることが大事ではないだろうか。自分の場合、修士の時にはここまで考えるに至らなかった。それでも博士でより先のありそうなテーマに大きく変更したわけだけど、その分野を詳しく知らなかったためにさらにどこを専門とするかを突き詰めて考えていなかったように思う。博士課程を始めて1年半でやっと方向性が決まってきたのであとはこれなら自分より知っている人は居ないという部分を作るようにしていきたい。

一つの分野だけ深く深く考えるということを自分がしているかというと、中々できていないんじゃないかと思う。一つのことだけひたすら考えていると飽きてくる。別にそんなに深く考えなくとも他の誰かが考えてくれたり実験して出てきた結果が新しければ論文になって卒業できてしまうかもしれない。実際修士課程の自分はあんまり考えずに実験して考察してと余り考えずに兎に角実験データがでればいいという考え方だった。問題設定とアイデア出しに時間をかければもう少しマシな修論になっていたかもしれない。

将棋の棋士は対局が週1,2局だったとしても、それ以外の時間は全て研究に費やしているわけで、ひたすら将棋のことについて考えている。自分もそのくらい深く考える事ができるようになればもう少し学生としてステップアップできるんじゃないかと思う。

というわけで今年の目標は自分のテーマに対して今までより一段階深く考えること、考えることから逃げないことにしたいと思います。

まーこの記事自体が宿題からの逃避なんですけどね。そろそろ宿題やろう…

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